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日本カテキン学会設立20周年記念講演会

カテキンの効果・作用


抗菌・殺菌作用


食中毒菌は、食物についた細菌が産生した毒素を摂取することで起こる「毒素型」と、食物についた細菌が直接腸管に付着して感染する「感染型」の大きく2つに分けられます。カテキンは、「毒素型」菌に対しては、毒素を消す解毒作用、「感染型」菌に対しては、細菌の細胞膜を破壊する殺菌作用を示し、食中毒予防に大きな効果を発揮します。




また、カテキンは抗生物質へ耐性を持つ黄色ブドウ球菌(MRSA)やマイコプラズマ肺炎を起こす菌、水虫の原因菌である白癬菌に対しても有効性が示されています。

腸管出血性O157においては殺菌効果とともに、産生されるベロ毒素に対する毒消し(抗毒素)作用が示されています。通常飲まれている濃度の緑茶エキスにO157を加え、対照として、細菌の繁殖しやすいペプトン水にも同じ条件のO157を加えたもので増殖の様子を時間の経過とともに追ってみていくと、ペプトン水では24時間後、最初に加えた菌数の約1000倍になったのに対し、緑茶エキス中の菌数は3時間後に100分の1に減少し、5時間後には完全に死滅したとの報告もあり、普段飲んでいる濃さの20〜40分の1程度の濃度であっても殺菌効果があることが示されています。
また、マウスにおける実験でO157の出す毒素と同量のカテキンを混合して24時間経過したものを投与しても生存したことから、カテキンの抗毒素効果についても報告されています。


出典:「奇跡のカテキン」島村忠勝(PHP研究所)